「さげもん」という言葉を聞いたことはありますか?私は生まれも育ちも筑後ですが、「さげもん」の言葉の意味を知ったのは社会人になってからです。初めてこの言葉を聞いたときは、なんのことか全くわからず、「なんいっとると?」と尋ねたのを今でも覚えています。今回は筑後の文化「さげもん」について紹介します。
1)さげもん(柳川)とは
「さげもん(柳川)」とは北原白秋が生まれ育った水郷の町と言われている福岡県南部に位置する「柳川(水郷)」で受け継がれている風習です。さげもんはひな祭りに飾る小物を吊るした飾りです。このつるし雛の風習は柳川(水郷)市以外にも、静岡県の「雛の吊るし飾り」、山形県の「傘福」があり、「全国三大吊るし飾り」とも呼ばれているそうです。
2)さげもん(柳川)の始まり
さげもん(柳川)は江戸時代末期ごろに、城内の奥女中が着物の端切れで、子供のおもちゃや、琴を弾く時に使う爪を入れる小物をさげて飾ったのが始まりと言われています。そして現在では、しだいに、飾りを下げて楽しむようになり今日のような「さげもん(柳川)」になっているようです。柳川(水郷)のひな壇には必ずといってもいいほど、飾られています。さげもん(柳川)は紅白の輪に七本×各七個の計49個の縁起物と、中央に大きな2個の鞠の計51個飾ります。江戸時代は寿命が短く50年と言われていた時代に、少しでも長生きして欲しいという願いが込められ51個の飾りを付けたそうです。
3)飾りの意味
さげもん(柳川)には様々なさげもんが飾られています。あまりにも可愛すぎる飾りもあるので、現代風にアレンジしているのかなと思ったら、飾り物一つ一つに意味があるようです。
這い人形…産まれてハイハイするようになった親の喜び
ねずみ…子沢山
ひよこ…かわいらしさ、あどけなさ
うさぎ…おとなしくても、元気に遊びまわる
唐辛子…小さくても、ぴりっとしている
鳩…幸せと平和のシンボル
また、飾りを下げる順番も決まっています。上の方には、飛ぶもの・山のもの・木に咲くもの、中間には水のもの・動物・人形、下の方には這い人形・柳川(水郷)まりのようです。
2.さげもん(柳川)おすすめスポット
柳川では2月から4月初旬ごろまで、さげもんを飾っている場所があちこちで見られます。なかでも、おすすめのさげもん(柳川)スポットを紹介します。
1)御花(柳川)
柳川藩主立花邸 御花は1738年に柳川藩主立花貞俶(たちばなさだよし)が家族と過ごすための場所として、「御花畠」と呼ばれ親しまれるようになり、現在の「御花」となりました。江戸時代になると藩主たちは季節の花々が咲き誇る屋敷で、家族とともに娯楽を楽しんだようです。明治時代には立花家は伯爵家となり、14代当主立花寛治(たちばなともはる)により、現在御花の敷地にある松濤園や西洋館、大広間などが作られました。現在約7,000坪の敷地全体が国指定名勝に指定されており、現在は料亭旅館として、柳川藩主の末裔である立花家が運営をしています。この御花では柳川に古くから伝わる吊るし飾り「さげもん(柳川)」が、2月から4月初めまで飾られています。大きなひな壇と共にたくさんのさげもん(柳川)が飾られています。歴史ある建物の中でみるさげもんは格別です。
2)杏里ファーム「南国ひなまつり」
「農業×さげもん」のコラボが見られるとっておきの場所です。ログハウス内にひな壇やさげもんが飾られているだけでなく、色鮮やかな花と共に飾り付けられているので、ログハウスの入り口をくぐるとそこには別世界が!今年はもう終わっているので、また来年見て欲しい場所です。たくさんの花も咲いているので、映えスポットです。
3.柳川「よかげな」商品(ギフト)の紹介
さげもんで有名な柳川にもよかげな商品(ギフト)がたくさんあります。その中でもあまおうを使った商品(ギフト)を紹介します。子供から大人まで幅広い方々におすすめです。大切な方へのギフトにも是非!
1)あまおうキャンディ 10本セット(ギフト)
①商品紹介
福岡県が誇るブランドいちご「あまおう」を贅沢に使った手造りアイスキャンデーです。柳川市産の規格外いちご(あまおう)を使用したアイスキャンデーとなっております。あまおう本来の味と深みのある赤色が特徴です。どこか懐かしい味をお楽しみください。
②よかげなコメント
福岡県のブランドいちごといえば「あまおう」です。その「あまおう」のうち規格外のいちごで作られたキャンデーです。とはいえ、あまおうが贅沢に使われているため、規格内とか規格外とか、全くその違いを感じません。むしろもったいない精神で作られたとあって、愛着さえ感じさせられます。あまおう本来の味と透き通るような赤色が特徴で、どこか懐かしい味がします。ボリュームもたっぷりで、JA柳川さんの傑作と言えるでしょう。
2)あまおうジャム2本セット(ギフト)
①商品紹介
柳川市産「あまおう」の本来の良さをだすため、苺、砂糖、レモン果汁のみでつくっており、さらに砂糖は北海道産甜菜グラニュー糖を使用し甘さを抑え、あまおう本来の味と深みのある赤色が特徴です。柳川市産の規格外いちご(あまおう)を使用したジャムとなっております。一釜ごとに手作りしておりますので、あまおう本来の味と深みのある赤色が特徴です。
②よかげなコメント
JA柳川で造られている「あまおう」ジャムは、本来の良さを出すため、地元柳川産の苺「あまおう」と砂糖およびレモン果汁のみで作られています。砂糖には北海道産甜菜(ピート)グラニュー糖が使われており、甘さを抑えた「あまおう」本来の味と深みのある赤色が特徴です。いちごの実を完全につぶしてしまわずに、たしかにいちごとわかる程度に形が残されているせいか、パンなどにはついたっぷりつけすぎて、パンを食べているのか「あまおう」を食べているのか分からなくなってしまします。