甘酸っぱい香りが広がる手作りのいちごジャムは、パンやヨーグルトに添えるだけで特別な一品になる王道人気の朝食の味方です。しかし、「煮詰めすぎて固くなった」「水っぽく仕上がった」など、初めてのジャム作りで失敗してしまうことも。
本記事では、失敗しない基本のいちごジャムレシピと、美味しく仕上げるためのコツを詳しく解説します。シンプルな材料で簡単に作れるので、ぜひチャレンジしてみてください!
いちごジャム作りに必要な材料と道具
いちごジャム作りを成功させるには、まずは材料と道具を準備しましょう。ここでは、基本の材料と分量、そしてジャム作りに役立つ調理器具について解説します。
基本の材料と分量
いちごジャム作りに必要な材料はシンプルです。以下の基本の分量を参考にしましょう。
材料(約500ml分)
- いちご:500g(新鮮なものを使用)
- 砂糖:250g(いちごの50%が基本)
- レモン汁:大さじ1(風味と保存性を高める)
材料の選び方のポイント
- いちごは熟しすぎていない、新鮮なものを選ぶと香り高いジャムになります。
- 砂糖はグラニュー糖が一般的ですが、なければ上白糖でもOKです。
- レモン汁は果汁100%のものを使用すると、ジャムの風味が引き立ちます。また雑菌の繁殖を防ぐ役割もあります。
ジャム作りにあると便利な調理器具
いちごジャム作りに、あると役立つ調理器具紹介します。必須ではないので、もしなければキッチンにあるもので代用しましょう。
必要な道具
- 鍋:底の広い鍋を使うと、ムラなく加熱できます。
- 木べらまたはシリコンヘラ:焦げ付き防止のため、金属ではなく木製やシリコン製のものを使用。
- ボウル:いちごの下準備に使います。
- 保存瓶:清潔なガラス瓶を準備し、煮沸消毒しておきます。
保存瓶の準備方法|煮沸消毒
- 瓶とフタを熱湯で5分ほど煮沸する。
- 清潔な布巾の上に取り出し、自然乾燥させる。
- 煮沸後は瓶の内側に手を触れないように扱う。
これらの準備をしっかり行うことで、美味しいジャムを作るための土台が整います。
いちごジャムの基本レシピ
いちごジャムを美味しく作るためには、下準備から煮詰め方、仕上げまでの工程をしっかり押さえることが大切です。いちごの扱い方や砂糖の役割、保存方法などを詳しく解説します。
いちごの下準備とポイント
ジャム作りでは、いちごの下処理が味や仕上がりを左右します。ここでしっかり準備しておきましょう。
1. いちごの洗い方
いちごはデリケートな果実なので、洗う際は流水ではなく、ボウルに水を張り、その中で優しく振り洗いするのがポイントです。
また、ヘタを取る前に洗うことで、余計な水分が果肉に入り込むのを防げます。
2. ヘタの取り方
ヘタは包丁やキッチンバサミで切り取るのではなく、手でねじるように取るか、ストローを使って下から押し出すと果肉が無駄になりません。
大きないちごは半分または1/4にカットしておくと、煮詰めたときに均一に仕上がります。
3. いちごと砂糖をなじませる
洗ったいちごを鍋に入れ、分量の砂糖をまぶして30分〜1時間ほど置いておくと、いちごの水分が自然に出てきます。
これを「マセレーション」と呼び、砂糖をしっかりなじませることでジャムの味が均一になり、煮詰める際に焦げつきにくくなります。
煮詰め方と砂糖の役割
ジャム作りでは、火加減や砂糖を加えるタイミングが重要です。ここを間違えると、固すぎたり水っぽくなったりする原因になります。
1. 弱火でじっくり煮詰める
鍋を中火にかけ、砂糖が溶けるまで優しく混ぜます。時間の目安は約20~30分です。
砂糖が完全に溶けたら弱火にし、アクが浮いてきたらこまめに取り除きましょう。
アクを取り除くことで、雑味のないスッキリした味に仕上がります。
2. 砂糖の役割と加えるタイミング
砂糖には、甘みをつけるだけでなく、保存性を高める役割があります。
また、いちごのペクチンと反応してとろみを出す効果もあります。
一度に砂糖を入れるのではなく、2〜3回に分けて加えることで、より滑らかな仕上がりになります。
仕上げのポイントと保存方法
ジャムのとろみ加減や保存方法も、美味しく仕上げるための重要なポイントです。
1. とろみをチェックする方法
ジャムは火を止めて冷めると固くなるので、煮詰める際は少しゆるめの状態で仕上げるのがコツです。
仕上げの目安として、冷蔵庫で冷やしたお皿に少量のジャムを垂らし、傾けたときにゆっくり流れる程度が理想的なとろみです。
2. 煮沸消毒した瓶に保存
ジャムを長持ちさせるには、しっかり消毒した保存瓶に熱々の状態で詰め、すぐにフタを閉めることが大切です。
その後、瓶を逆さまにして置くことで、フタの内側も殺菌され、より長持ちします。
3. 保存期間の目安
- 冷蔵保存:約2〜3週間
- 冷凍保存:約3ヶ月
冷蔵庫で保存する際は、清潔なスプーンを使い、一度取り出したジャムは戻さないようにすると傷みにくくなります。
いちごの味を活かす!美味しく作るコツ
いちごジャムは、いちごの品種や熟度によって味わいが変わるため、酸味や甘みのバランスを調整することが重要です。酸味が強すぎたり、逆に甘みが強すぎたりする場合でも、ちょっとした工夫でバランスの取れた美味しいジャムに仕上げることができます。
ここでは、いちごの味を活かすための調整方法と、美味しく仕上げるためのポイントを紹介します。
いちごの酸味が強い場合の調整方法
いちごの品種や収穫時期によっては、酸味が強く感じられることがあります。そのままではジャムが酸っぱくなりすぎるため、以下の方法でバランスを取るのがおすすめです。
1. 砂糖の量を少し増やす
基本のレシピではいちごの重量の50%程度の砂糖を使用しますが、酸味が強い場合は60%程度まで増やして調整すると、酸っぱさが和らぎます。
2. はちみつやメープルシロップを加える
砂糖だけでなく、はちみつやメープルシロップを加えると、まろやかな甘みとコクがプラスされ、酸味とのバランスが取りやすくなります。
特に、アカシアはちみつはクセが少なく、いちご本来の風味を引き立ててくれるのでおすすめです。
3. 煮詰め時間を短くする
長時間煮詰めると酸味が強くなりやすいため、やや早めに火を止めて、フレッシュな風味を残すのもポイントです。
特に、生のいちごのフルーティーな香りを楽しみたい場合は、この方法が効果的です。
いちごの甘みが強すぎる場合の対策
逆に、いちごの甘みが強すぎると、ジャムの味がぼやけてしまうことがあります。そんなときは、適度に酸味を足して味を引き締めましょう。
1. レモン汁の量を増やす
レモン汁は、いちごの甘さを引き締めるだけでなく、ジャムの保存性を高める効果もあります。
基本のレシピでは大さじ1程度ですが、甘すぎる場合は大さじ1.5~2に増やすと、後味がスッキリとしたジャムになります。
2. 他のフルーツを混ぜる
甘さが強いと感じる場合は、酸味のある他のフルーツを少量混ぜるのもおすすめです。
例えば、以下のフルーツを組み合わせると、風味に深みが出ます。
- ブルーベリー:ほどよい酸味と濃厚な味わいをプラス
- ラズベリー:酸味が強く、いちごの甘さを引き締める
- オレンジの皮(少量):爽やかな香りとほのかな苦味がアクセントに
ジャムをより美味しくするポイント
最後に、ジャム作りの仕上がりをワンランクアップさせるコツを紹介します。
1. 砂糖は数回に分けて加える
砂糖を一度に入れると、糖分が偏って煮詰まりやすくなるため、2~3回に分けて加えることで、全体に均一な甘さが行き渡り、なめらかな仕上がりになります。
2. 火加減を調整する
- 煮始めは中火で砂糖を溶かしながら火を入れる
- 砂糖が溶けたら弱火にし、じっくり煮詰める
- 沸騰させすぎると焦げやすくなるので注意
火加減を調整しながらじっくり煮ることで、風味を損なわず、色鮮やかなジャムに仕上がります。
3. 煮詰めすぎない
ジャムは冷えると固くなるため、少しゆるめの状態で火を止めるのがポイントです。
「とろみが足りない?」と思うくらいでOK。冷蔵庫で冷やすとちょうど良い固さになります。
まとめ
手作りのいちごジャムは、フレッシュな味わいと自分好みにアレンジできる自由度が魅力です。シンプルな材料で作れるので、初心者でも気軽に挑戦できます。ぜひおためしください
筑後のセレクトショップよかげなのおすすめジャムのご紹介
オンラインショップ「よかげな」は筑後で愛されている商品をご紹介するセレクトショップです
家庭で作る手作りジャムは使ういちごによっても味の変化が感じられて魅力的です。でもたまには少し贅沢なジャムを使って優雅な時間を過ごしてはいかがでしょうか? 今回は福岡生まれの高級いちご「あまおう」を贅沢に使った当店人気のジャムをご紹介します。
柳川産「あまおう」ジャムのご紹介
福岡県柳川産の「あまおう」をふんだんに使ったいちごジャムです。「あまおう」は甘みと酸味のバランスがよく、濃厚な味わいが特徴の高級いちご。
さらに、北海道産の甜菜グラニュー糖を使用することで、優しい甘さとコクのある仕上がりになります。ジャムの中に果肉感を残すことで、ゴロッとした贅沢な食感を楽しめるのもポイントです。
この「あまおう」ジャムは、トーストやヨーグルトはもちろん、お菓子作りにもぴったりです。特にバターとの相性が抜群で、シンプルなバタートーストに塗るだけで極上の味わいになります。是非一度味わってみてくださいね!
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